景気が悪くなると、企業の採用人数が減って転職も厳しいでしょうか?
新型コロナウイルス感染症の影響で
景気が悪くなると、
会社の業績が悪化して求人募集しなくなる
のではないか、と心配です。
転職するのも厳しいでしょうか?
新型コロナの影響は確かに受けるでしょう。
ただし、景気後退の局面には、
すでに2018年10月前後から入っている可能性が
高いです。
新卒より既卒・第二新卒を多く採用してきた会社
の場合、若手~リーダー層(20代後半~35歳前後)
にはニーズがあり、企業側の中途採用の意欲も
あります。応募~採用の可能性は開けますよ。
目次
日本経済がすでに景気後退局面に入っている可能性は高い
~2018年10月以降~
新型コロナ感染拡大の影響で、
景気が悪化していって、先行き不透明と感じる方は多いことでしょう。
さて、そもそも直近では、景気後退の局面はいつから始まったのでしょうか?
新型コロナ感染拡大の影響としては、今年2020年の1月下旬ごろから、
特に3月にかけて、よくニュースに取り上げられました。
日々目にするニュースからの体感だと、中には、
年末年始前後の時期と思う方もいらっしゃるかもしれません。
景気には、次のような4つの局面とサイクルがあって、
数年~約10年単位で循環する、と言われています。
【景気循環】
①不況からの回復~②好況・景気拡大
⇒③景気後退⇒④不況へ
直近で観てみると、①不況からの回復~②好景気・景気拡大は、
「景気の谷(ピーク)」は2012年11月から。
⇒③景気後退が2018年10月からで
⇒④2019年3月~景気下げ止まりから、悪化に下方修正されています。
2018年10月前後が、景気の「山」とみなされており、日本経済が
すでに景気後退局面に入っている可能性は、かなり高いと言われています。
つまり、新型コロナ感染拡大より以前から、
すでに景気は悪くなってきている、というわけです。
https://toyokeizai.net/articles/-/270011
「日本はすでに景気後退局面に入っている
『アベノミクスで戦後最長景気』は不発に」
末廣徹(みずほ証券 シニアマーケットエコノミスト)
『東洋経済オンライン:若者のための経済学』2019/03/08
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57514960R00C20A4000000/
「景気後退って、どうやって決まるの?」
『日本経済新聞』2020/4/3
この状況を踏まえた上で、さらに新型コロナ感染拡大の対策として、
政府は、感染リスクを抑えるため、外出自粛を強く求めており、
消費者には、買い物を必要最小限にするよう推奨しています。
企業については、医療や福祉職や、生活必需品の供給サービス以外
に対して休業要請が出されていますから、営業活動・経営で
受けるダメージは甚大です。倒産に追い込まれるところも出てきています。
政府から休業~営業自粛の要請を受けた
合わせて、消費者による将来への不安が大きい
⇒モノが今までのようにはあまり売れない
⇒企業は減産傾向~休業に⇒儲からない
⇒仕事が減る・なくなる
こうなると、
⇒人手があまり要らなくなる・減らしていく
⇒採用を減らす⇒人員整理・リストラも、という流れが生まれます。
また、企業の業績は悪化し、利益が出にくいか赤字に
⇒③働き手のお給料・ボーナスは下がる・カット
⇒働き手は消費者として、購買意欲が下がり、買い控える
企業組織の経営では、こういった景気後退局面での
負のスパイラルに……。会社の業績が悪化すれば、
確かに採用に制限が出てくるのは間違いありません。
企業による中途採用への意欲と採用活動の傾向
こうしたわけで、不景気・不況になると、
求人数が減ることは確かにあります。
ただし、求人それ自体がゼロになるわけではありません。
とはいえ、メディアの報道では連日、リストラや倒産、
大手企業の新卒採用人数を減らした、などを取り上げることが多くなります。
それでは、ニュースではあまり見かけない、
中途採用の実際の傾向と企業の採用意欲はどうなるのでしょうか?
今回は次の3つについて、おおまかな傾向をご紹介しますね。
- 既卒・第二新卒(学校卒業後、約3年目までの新人)
- 若手社員・リーダークラス(20代後半~35歳前後)
- 総務・経理など管理部門
▼既卒・第二新卒(学校卒業後、約3年目までの新人)
★新卒≦既卒・第二新卒をより多く採用してきた会社の場合、
中途採用の意欲はままあり、応募~採用の可能性は開けています。
①新卒よりも、既卒・第二新卒中心で採用してきた会社
⇒採用人数・求人数は、横ばい~微減程度になります。
経験が少なくても、ひと通りビジネスマナーや仕事の基本スキルを
理解し、実践できる人は戦力になることから採用したい、
という企業のニーズがあります。
なので、大幅に減る・激減とはなりにくいのです。
では、新卒中心の採用活動をしている会社だと、
採用人数・求人数はどうなるでしょうか?
②新卒中心の採用活動をしている会社では、
⇒既卒・第二新卒の求人数は減少します。
景気が悪くなると…
⇒モノ・サービスが売れない分、仕事もあまりない
⇒人手はあまり要らないので、新卒採用で人数は足りる
⇒それで、既卒・第二新卒で人員補充する必要がなくなるからです。
景気が良ければ、
⇒モノ・サービスが売れる分、仕事も多くある
⇒人手が要るが、新卒採用で人数を確保できないことがあると、
⇒中途採用で補充しようとするんですね。
⇒そうすると、既卒・第二新卒の求人は維持~増加する、というわけです。
▼若手~リーダー層(20代後半~35歳前後)
★変わらず一定のニーズがあると言えるので、
応募~採用の可能性は開けています。
というのも、若手社員・リーダー層は、
即戦力となりうる一定のスキル・経験を積み重ねてきた層です。
組織内では、新人教育や後輩指導によりメンバーの成長を促したり、
中堅・ベテラン層からのノウハウ継承を担う役割を担当します。
この層を厚く、充実させると、人材の確保・育成そして組織の維持
・成長発展に役立ち、うまくいきやすいことから、
一定の採用ニーズがあるわけです。
ただし、新卒採用で人数が足りてしまえば、人員補充の枠で採用される人数は減りますね。
この点は、新卒採用メインの企業における既卒・第二新卒枠の求人減少と同様です。
▼総務・経理など管理部門
★不景気になると、人件費を削られるのは、
それ自体として収益を生み出さない間接部門・管理部門となる
傾向にあります。
また、採用人数・求人が減るのはもちろんのこと、
募集があっても、残業・休日出勤などハードワークになる可能性
が高まります。
例えばどうなるかというと…
「10人中4人を採算がとれる部門に異動させて、
(例:総務⇒営業事務など)
残った6人で引き続き従来の業務を分担」
「3人退職しても、採用するのは中途1人ダケとする」
といった具合に。
人手が減る中で、仕事はこなすべき案件が一定数あるという状況になります。
人手不足の状態なので、ハードワークになるわけです。
もし転職する場合は、
①自分がハードワークでもどの程度までならOKなのか、
どの程度からはNGなのか、をしっかり自覚しておくこと、
そして、
②こうした業務の状況・環境を「辛い」「ピンチ」と見るか、
むしろ仕事の幅が広がり経験値を上げる「チャンス」と捉えるか
によって、入社・入職後の満足度や、成長・活躍できるかが決まってきます。
▼景気に左右されず今後も生き残る可能性があるのはどんな人材?
企業は、会社の業績(売上・利益)に直結する部門、
例えば直接的に利益を生む営業・販売や、それに準ずる企画・開発
などの部門については、不景気で人件費を削りたい時でも
確保しようとする傾向にあります。
ただし、新型コロナの影響で、すでに経済損失は甚大で、
上場企業も業績の見通しを下方修正しています。消費の冷え込みに
資金繰りも苦しくなる状況が続けば、企業の経営混乱と業績の悪化
は悪化の一途をたどることになります。
そうすると、大企業でもボーナス削減や、人員整理・リストラを
断行したり、倒産するところも出てくる可能性は否めません。
経営体力がない中小企業はなおのこと、そうです。
◆
ただし、成長産業の場合は、
人材不足が常であり、採用意欲も高い傾向にあります。
また、経営体力のある中小企業なら、
大企業のリストラによる退職者の流出を、
むしろいい人材を採用できるチャンス、と見るので採用意欲も高いですね。
◆
その他、①コストダウンに貢献できる人材や、
②1人で高い専門的なスキルを複数身につけた人材、
そして③ニーズが高まっているがまだ専門家があまりいない業務
をこなせる人材などは、今後も景気に左右されず生き残っていく可能性があります。
▼まとめ
いかがでしたか?
今日は「景気が悪くなると、企業の採用人数が減って転職も厳しい
でしょうか?」をご紹介しました。
社会的な状況を見据えながら、
改めて自分はホントに、そしてどの程度転職したいのか?
転職するとした場合、
どんな仕事を、どういう職場でできたら
力を発揮して自分らしく輝けるのか?
改めてじっくりしっかり考えてみてください。
不況の時、転職するのが厳しい状況で選考を通過・採用に至る
大事なポイントは、備えてしっかり準備をすること。
①市場価値を高めて、②書類選考や面接で高い競争率の中でも
着実に一歩先行く対策をとり、実践すること。
その上で③迷ったら、応募することです。
今回のポイントを踏まえて、
ご自身が一歩前に進むヒントをつかんだら、
さっそく今日から取り組んでみてください。
それでは、また。佐藤さおりがお届けいたしました。
◆
仕事のミス・失敗で落ち込む…職場の人間関係で疲れる…
凹んだ嫌な気持ちや苦手意識を手放して
“ストレスフリー”になりたいあなたへ
*仕事の失敗でネガティブ思考でも、苦手をOKに
*気持ちの切り替えがうまくいかないワケとは?
*ショックを和らげ、自分の気持ち・状態を受けとめるコツ
*ネガティブ思考な自分の捉え方のクセに気づく・修正するには?
*職場で感情的な人たちとの関係にもよりスムーズ・効果的に対処
◆
\無料メールレッスン(週刊)/
会話が苦手・ネガティブ思考な働く人も
職場で伸びのび成長しイキイキ活躍できる!
ストレスとの付き合い方習慣
【無料メールレッスン】
*仕事・職場の人間関係が苦手・不安・自信がない。
仕事ができないで辛い・向いていないかも
と思って自分が嫌いな時、自分と向き合い
受け容れるメンタルの整え方
*自律神経・コンディションを整え、
仕事や活動に集中し、
休みの日はしっかりリフレッシュするコツ
*新人・後輩・部下の成長を促しながら、
疲れない適切な教え方・接し方
*異動や転職、自分らしいライフキャリアを
選ぶコツ
👇無料メールレッスンに登録*こちらをクリック👇
働く自信と誇り・対人関係を深める
<ストレスとの付き合い方
習慣化>トレーニング
◆現在募集中の勉強会・セミナー
疲れず失敗しない雑談スキル*SNSで書く練習*
【話す雑談・書くSNSにも効く】共感コメント力を身につけてみませんか?
「疲れず穏やか!
職場での信頼関係と話の聞き方・伝え方
【勉強会①入門】
~職場で人間関係と会話がOK/NGな時とそのワケ~
【勉強会②基礎】
~人間観察の視点と心理~
「相手にどう思われるか」と「相手にどう伝わるか」のやりとりの違いとは?
【勉強会③初級】
~話の聞き方・伝え方の傾向・
クセに気づく・改善する~
*添削付き*
話を聞く時・話す時の主体(主語)は誰だろう?
***
書く雑談~SNSコメントで雑談の練習*疲れない・
《雑談を書いて練習》
SNSコメントや
リアルな雑談の事例を基に
【雑談に効く】共感コメント力を身につけてみませんか?
***
◆まずは【メール相談】でお話をお伺いすることもできます。
気軽にご相談くださいね。
オンライン・メール相談・対面カウンセリングの詳細:
*体験モニターもアリ!*
メール相談・カウンセリングに申し込む