会話が続かない・雑談が苦手。話盛り上げようと頑張ると疲れませんか?
こんにちは。佐藤 さおりです。
※メルマガのバックナンバーを一部公開しています(今回は10/19配信分)
目次
雑談・会話を盛り上げようとすると疲れる時ありませんか?
「人とうまく会話できて打ち解けたい」
「コミュ力アップしたい」と思うあまり、
会話を盛り上げ、話の輪の中心に入れる
ようにがんばっては疲れてしまう……
うまく会話できない自分が嫌になる……
こうして雑談・会話や、周りの人たち
との対人関係もぎくしゃくする、
うまくいかない。こんな時ってありませんか?
「コミュ力」にとらわれるとやりとりの目的を見失う
雑談・会話での先ほどの事態は
なぜ、起きるのでしょうか?
それは、やりとりの手段と、目指す
【目的】とを混同してこじらせているから。
「コミュ力が高い人」という漠然とした
理想にとらわれて、
会話での“あるべき姿”を目指そうと
アレコレこなしても、
実際には関係がうまくいかない・打ち解けられない。
だから、エネルギーを消耗してしまうわけなんです。
話上手・仲良くなるより何のため・誰のためにやりとりするか?
まず会話を盛り上げるのにどうすればいいか?よりも大切なことがあります。
それは、「この関係・やりとりは
何のため?誰のためか?」をつかむこと。
*****
それに気づいたこんな経験がありました。
大学職員時代、2人のスタッフの関係改善を依頼された時のことです。
1人は外国人教員、もう1人は会計課の
職員の方。先生のPC購入と予算・授業日程
の調整のことでトラブルが発生。
わたしはその交渉・仲裁役をするよう
指示を受けたんですね。
苦手な交渉、苦手な相手、そして
板挟み……^^;
気弱で小心者な自分が期待に応えられるのか。不安でいっぱいになりました。
「わたしってこんな仕事をするには向いてないのに。
口下手でいつも聞き役、静かで消極的すぎるのに…どうする?わたし(泣)」
「こんな仕事に向いてそうな、
社交的でしっかり主張ができて、
大きな声が出せる人がやったらいいのにな…」
1人悶々としながらしぶしぶ対応。2人の話もかみ合わず
交渉は難航してました。
「こんな時どうすれば…あ、2人の会話を盛り上げなきゃ」
「苦手な人たちをなんとか好きにならなきゃ」と試行錯誤。
それから2週間が経過、「うまくいかないまま続くなら、今が変え時だ」とは思ったんですが……、何をどう変えればいいのか分からず行き詰っていました。
何ともふがいなく情けない状態、非常にマズい状況でした。
*
そんな時、先生がこう言いました。
「威圧的で苦手」とわたしは見ていた相手でした:
「どうせワタシは"変な外人”ですから。
誰も分かってくれないですね……」
ハッとしました。伝えたいことを理解し・尊重してもらうという体験を、先生はあまり得られていなかった。
当時、他の職員さんたちからも
「主張が強い」と煙たがられる時がありました。
*
一方、会計課の職員さんも苦労されていました。
「要求が多くて、すべてを実現するのは
正直厳しいんだよね。調整がんばったり
代替案を出しても分かってもらえないから
困ってんだよ……」
会計課のスタッフさんも
「どうすれば解決できるか?」に
必死になるあまり、先生のそもそもの
目的や意図を聞き逃していたり、
相手に“伝わる”伝え方と
関係づくりには気が回っていないような状態でした。
*
2人の言葉を聞いて初めて、
問題の原因が見えてきました。
お互いが主張するねらい・意図を
分かり合えていなかったからだったんです。
*
「どうすればいいのか?」と手段を問う
より、
「会話を盛り上げる」「相手を好きに
なる・仲良くなろうとする」といった
知識・テクニックよりも、
大事なことを見落としていたわけです。
◆
重要なのは、「何が問題で、何がその原因
か?」「このやりとりは何のため?
誰のためか?」
このように①【現状を確認】し、
②そもそもの【目的に焦点を当てる】
ことでした。
◆
ここは交渉・仲裁の【場面】。
わたしは、2人それぞれと、
安心し信頼してもらえるような【関係】を目指す。
理解者・代理人に徹して、意図を伝える・会話を促す【役割】を果たす。
2人から聞いて受けとめ・質問で確認する【やりとり】をメインに、落ち着いて冷静に、穏やかで誠実な対処をすることが必要だ。
こうして自分の軸をはっきり自覚できまし
た。すると交渉は好転。
先生としては、10個伝えた要望のうち、
2~3つ実現できればOKなのだと
分かりました。
また、職員さんも、先生との関係性や
伝えるべき意図を再確認・調整する
と、代替案のねらいも伝わって
合意にこぎつけたんです。
「それが言いたかったんだよ、
やっと伝わったよ、分かってもらえた!」
「ここでは自分が伝えたいことが
話しきれようになりましたよ」
「おかげで手続きが、スムーズに前に進むようになってきました」
こんな好評もいただけるようになりました。
コミュニケーションには目指す先・目的がある
相手との関係を始めて⇒深めていくため
に、人と人とのやりとり、つまりコミュニケーションが必要になります。
逆を言うと、コミュニケーションは、
人間関係の【手段】にすぎません。
相手とどんな関係を築きたいか?の方が
【目的】になるわけです。
トラブル・うまくいかない時、
まずは、自分が相手と目指す目的と、それ
に合ったやりとりができているか?
そのチェックが必要だったんだ~と、痛感しました^^;
◆
特に次の3つは、人間関係・コミュニケーションでうまくいかない・苦手意識がある時、大事なチェックポイントだと気づきました:
①「自分がその人とどんな【関係】を目指しているのか?」
*職場の人間関係では、家族・友達ほどには重要性・親密さは要りません。
ただし、一緒に働いて長い時間過ごします。利害関係も働く。
仕事をスムーズ・効果的に回す上での
信頼関係は必要です。
②「そのためには、どんな【場面・状況】で、どんな【役割】を果たす必要があるか?」
*盛り上げるのは得意な人に任せてOKです。誰しも、いつ・どこでもにぎやかに過ごしたいとは限りません(^^)
特に職場では、「冷静に情報や見解を
見極め判断する」会議や商談・交渉の場などもあります。
「反応よく聞く」「穏やかにその場に
いる」「興味をもっている/確認する
/理解したことを返す」など、
実際には人の数だけ役割も多様です。
*人それぞれ、自分の好き/嫌い、得意/不得意、大切にしたいことなど、多様な持ち味・特徴・個性を表現する余地があります。
③「そのためには、どんな【やりとり(聴き方・伝え方)】が必要か?」
*目指す目的・関係が実現されるなら、それに適した方法で表現しさえすればOKです。
例えば、初めての打ち合わせで、
不安や緊張してもいいんです。
多少は沈黙になってもOK。
説明や、説明がうまくいかなくても
質疑応答で、その後のメール・電話
・対面でのやりとりなど、
形式は何であれ、
伝えたい内容・メッセージが
相手に伝わる・届けばOK!というわけです。
まとめ
相手に伝わるやりとりをする。それを
できるだけ疲れず心地よいものにしたい。
そんな時、ポイントの1つは、
【目的に合ったやりとりをしているか?】です。
※TPO、目指す関係、自分の役割、
必要なやりとりなど
人間関係・コミュニケーションで
うまくいかない・苦手意識がある時、
ご参考にチェックしてみてくださいね。
日々、効果的に働く上でのヒントになればうれしいです^^
◆
明日も伸び伸びご自身の力を発揮でき、
イキイキ働けますように。
それでは、また。佐藤さおりでした(^^)
◆
仕事のミス・失敗で落ち込む…職場の人間関係で疲れる…
凹んだ嫌な気持ちや苦手意識を手放して
“ストレスフリー”になりたいあなたへ
*仕事の失敗でネガティブ思考でも、苦手をOKに
*気持ちの切り替えがうまくいかないワケとは?
*ショックを和らげ、自分の気持ち・状態を受けとめるコツ
*ネガティブ思考な自分の捉え方のクセに気づく・修正するには?
*職場で感情的な人たちとの関係にもよりスムーズ・効果的に対処
◆
\無料メールレッスン(週刊)/
会話が苦手・ネガティブ思考な働く人も
職場で伸びのび成長しイキイキ活躍できる!
ストレスとの付き合い方習慣
【無料メールレッスン】
*仕事・職場の人間関係が苦手・不安・自信がない。
仕事ができないで辛い・向いていないかも
と思って自分が嫌いな時、自分と向き合い
受け容れるメンタルの整え方
*自律神経・コンディションを整え、
仕事や活動に集中し、
休みの日はしっかりリフレッシュするコツ
*新人・後輩・部下の成長を促しながら、
疲れない適切な教え方・接し方
*異動や転職、自分らしいライフキャリアを
選ぶコツ
👇無料メールレッスンに登録*こちらをクリック👇
働く自信と誇り・対人関係を深める
<ストレスとの付き合い方
習慣化>トレーニング
◆現在募集中の勉強会・セミナー
疲れず失敗しない雑談スキル*SNSで書く練習*
【話す雑談・書くSNSにも効く】共感コメント力を身につけてみませんか?
「疲れず穏やか!
職場での信頼関係と話の聞き方・伝え方
【勉強会①入門】
~職場で人間関係と会話がOK/NGな時とそのワケ~
【勉強会②基礎】
~人間観察の視点と心理~
「相手にどう思われるか」と「相手にどう伝わるか」のやりとりの違いとは?
【勉強会③初級】
~話の聞き方・伝え方の傾向・
クセに気づく・改善する~
*添削付き*
話を聞く時・話す時の主体(主語)は誰だろう?
***
書く雑談~SNSコメントで雑談の練習*疲れない・
《雑談を書いて練習》
SNSコメントや
リアルな雑談の事例を基に
【雑談に効く】共感コメント力を身につけてみませんか?
***
◆まずは【メール相談】でお話をお伺いすることもできます。
気軽にご相談くださいね。
オンライン・メール相談・対面カウンセリングの詳細:
*体験モニターもアリ!*
メール相談・カウンセリングに申し込む