友達・後輩の音信不通からの学び:人を支えるには力が要る・力をつける大切さ

友達・後輩の音信不通からの学び:人を支えるには力が要る・力をつける大切さ

【困っている人を支えるには、それだけの力が要ります。】

そのことを痛感したのは、
プライベートで学生時代の友達・後輩に頼まれて相談に乗る時のことです。

心臓の病気を抱えながら通学、卒業を控えた最終学年でした。

しかし、症状が重く、進路選択が八方塞がりに。
目標だった家業を継ぐのも、治療に専念するのも厳しい。
苦渋の選択を迫られている局面でした。

その話を聞いて、わたしがしたこと。それは質問やアドバイスに終始したことでした。
理解不十分なまま「どう解決したらいいのか」焦って、
十分には力になれなかった。

話を受けとめ、その人の気持ちと意思を尊重する力が
欠けてしまっていました。

その友達は大学に来なくなり中退、他の人たちとも音信不通に。
おそらくは病状が悪化したか、少なくとも大学では理解が得られなかったのかもしれません(事実はもはや知りえませんが)。


その後、「そもそもあの時友達は何て言っていたんだっけ、
ホントは何を訴えてた?」と思い返すことに。

「『大学を辞めたい』なんて言ってなかった…!言ってたのは
『辞めようかどうしようかと思ってるんです』だった。
ってことは、考えられる可能性を模索したい、複数の選択肢を
整理して決めたいってことだったんだ…!」

そう気づいて、しっかり話してくれていたのに、
その思いを汲み取れていなかったことに愕然としました。



【相手が】話していたこと・伝えたかった気持ちや意思に集中
することが、何よりも大事なことなんだ、と痛感しました。

人に自分の言葉で伝えたいことを伝えることができた。
それを人に理解してもらえた。

たとえすごく困難な時でも、自分の力で納得した選択をしたい・
できた。人に尊重してもらえた。

そうした体験は、病気であればこそ、人が前を向いて
自分らしく生きる・進んでいくための力になるもの
です。

その時のわたしは、相手が伝えたかった気持ちと意思よりも、
自分がどんなアドバイスで解決したらいいかばかりで、
頭がいっぱい
でした。

後から気づいたそのことに、
「何てことをしてしまったんだ、取り返しがつかない…」
悔やんでも悔やみきれませんでした。

しばらくすると、ホントはどうなっていたらよかったのか?
改めて考えるようになりました。

「ホントはもっと病気で思い通りにならない事情を抱えた上
での思いをちゃんと汲み取って理解したかった。
本人が納得して選べるように、力になりたかった…」

音信不通だから、生きているか亡くなくなっているか、
分かりません。

もし生きていて会えるなら、今度は話を受けとめて寄り添える人でありたい。

もし生きていて会えなくても、友達に似たような境遇の人の力になりたい。

もし亡くなっていても。難しい事情や制約、人と分かり合えない
ストレスを抱えている人が、その人らしく生きて、
仕事・働き方・生き方を納得して選択できるよう、役に立ちたい。

そういうことができる力をつけたい。

友達が身をもって教えてくれたことを、ムダにしたくない。
今とこれからに活かしたい。

そうして傾聴トレーニングを受けるため、心理カウンセラー・
鈴木雅幸さんにスーパーバイザーをお願いすることにしました。

トレーニングを始めたのはいいのですが、最初からそう
一朝一夕に、人の話を聞ける・相談に対応できるようには
ならないもの。

「どうやったら人を支える力が身につくのかな…道のりは遠いなあ」と思うこともしばしば。

何とか根気強く進めていく時に、鈴木さんが話されていた次のメッセージが響きました。

「人に寄り添うためには寄り添えるだけの力が要る
(専門性、スキル、経験値、姿勢など)。

寄り添いたいという思いだけでは、寄り添えない」

最初はグサッと刺さったんです(笑)痛い失敗をした身には、
なかなかキツイものだったから^^;

けれど、その経験した事実から出発するより他ありません。

「話を聞く・理解する・相談に対応するには、今は力不足。
力がないなら、つければいい。こういう自分でやっていくしか
ない。今ここからスタートするしかないよね。」


着実に身につけるためにはプロセスと時間がかかるもの。

そう思って、トレーニングを少しずつ積み重ねてきています。

今年は、あの失敗から17年、トレーニングは気づいたら8年目に入りました。

この経験から、
人と触れ合い理解し合う、分かち合うことをあきらめたくない
新人・若手社員さんたちに向けて、

自分らしくその人らしく輝き、職場で伸びのびイキイキ
成長・活躍できるよう、メンタル面~就職転職・ライフキャリアの両輪でサポートする仕事をしています。

中には若手リーダーとして、新人後輩~部下を支える・
成長活躍を促すのに試行錯誤している方もおられるでしょう。

あるいは、看護師・介護士、言語聴覚士・理学療法士、栄養士や、教員・保育士の方の場合。

病気やケガ、障害あるいは気質・特性など、それぞれの事情や
制約を抱えた方向けに、その人がやりたい・できる・大切にしたい
ことに向き合う時、支援を工夫されている方もいることと思います。

これから、対人援助のお仕事をしている方が、人の生きる・働く
・成長するのを促し支える際にもお役にも立てるよう、
さらに専門性やスキルを磨いていきます。

この時の失敗と後悔から立ち直っていく経験をしたからこそ、
今の自分があるんだな、と改めて思います。感謝しかない。

身をもって教えてくれたことをムダにせず、1歩でも2歩でも
次につなげていきます。

なお、この友達は、今も消息不明です。

もし生きていれば、ご自身の正直な気持ちと意思を大切に、
自分らしく生きていますように。

あるいはもし、亡くなっているなら、心臓や心の痛みから
解放されて、安らかでありますように。

この記事を読んでいる読者の方たちにも、自分が大切にしたい人
がいることと思います(仕事仲間、ご家族、お友達、趣味で出会った方など)。

わたしのこの話を聞いた方たちからは、

「自分も、友達/新人/部下がこれから仕事を辞めようかなと
いう話を聞いた時、その人に寄り添えていなかった。似たような経験してます…」

「ホントは力になりたかったのに…イザという時
分かり合えないのは申し訳ない気持ちでいっぱいになりますよね。」

「微力でもその人の理解者になって、支えられるだけの力を
しっかり身につけておくのは大事なことんですね。
せめて無力ではないようにしたい、自分もそう思います。」

こんなふうにお話を伺うことがあります。

あなた自身は、自分が大切にしたいその人と、
誤解やすれ違いで困った時ありませんか?
話を聞く・相談に乗る時に、分かり合えているでしょうか?

この記事が、大切にしたい人間関係やコミュニケーションを
振り返り、どうありたいかを考える時、ヒントの1つとして
お役に立てるとうれしいです。

それでは、また。佐藤さおりでした。


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